裏後光(反薄明光線) 

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やや珍しい空の現象に 「裏後光(=裏御光、反薄明光線、等)」 というのがあります。 珍しいと言っても、極めてたまにしか見られないというものでもないようで、明け方や夕方の太陽が地平・水平線近くに在る時に気象条件が揃うと、注意していれば 「虹」 を見る程度には現われていそうです。
私も何度か見ていますが、「不思議な空」 程度にしか認識していませんでした。 しかし最近そのメカニズムを知り、美しく面白い現象なので、知っていればいつか気づき、きっと楽しいだろうと思いご紹介します。

光芒(=薄明光線)

【光 芒】

右上の写真は 「光芒(=薄明光線)」 と言い、これは見た経験がある方も多いでしょう。
これは太陽の光が、雲や厚い水蒸気の層などに遮られ、隙間から漏れ出た光が周囲の雲や水蒸気、塵などに反射して見える光の筋です。

ところでこの筋、放射状に末広がりに見えますが、そう 「見える」 だけで、実はどれも互いに平行な光線です。
例えば、真っ直ぐな線路に立って一方を見ると、ずっと先で一点に収束しているように見える、丁度あれと同じ原理です。


裏後光(=反薄明光線)

【裏後光】

右下の写真が、標記の 「裏後光」 です。これは前段に書いた光芒が、頭上を通り越して真反対の側へ届く現象のようです。つまり、見える見えないにかかわらず、両方は実際は繋がっているのです。
そしてそこに光線を反射する適当な物体(雲や水蒸気など)があれば、見える形で現れます。

こちらも放射状に見えますが、やはりそう 「見える」 だけで、勿論、光芒の時と同様 「平行な」 光線です。
先ほどの線路の例で、反対側を見てみましょう、実際は平行ですがやはりこちらもずっと向こうで交わって見えますね。 (2008/08/18。19:00頃)



ところで、この写真を撮った時には、そこまで意識しないで撮ったのでよく解らないかも知れませんが、上下の写真、離して横に並べたら、光の幅や間隔が何となく同じようになっているように見えませんか? この時も頭の天辺付近は肉眼では見えませんでしたが、実際は繋がっていたのです。
この時は偶々、実に運よく両方の空が撮れましたが、光は出ていても双方にそれを反射する物体が存在しなければ両方には現われません。  ・・・で、並べてみました <(^^;ゞ  途中を想像してみて下さい。 …ね、でしょ?

東の空の裏後光
裏後光

・・・ここ、実際はず〜っとつながっている・・・
(↓参考↓)
西の空の光芒
光芒

右の写真は、既述のように東西の光線の連続をまだよく理解しないで、意識して撮ったものではないので連続写真にはなっていませんが、参考までに置いておきます。 同時刻の、南東の空です。(→) 南東の空 (→) この線条は、上の写真には現われていないもっと低い別のものだと思われます。
東西の連続を意識して見ていたら、高い所にも、或いは微かにでもその形跡が見えたのかも知れませんが…、残念。


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